ハネ・スズキのエビ撒き釣り
ハネとスズキ。
このシーバスとも呼ばれる魚は1年を通して狙える魚だが、
エビ撒き釣りの第一のピークが春だ。
そして旬の夏場はアオイソメなどを使った半夜釣りに移り、
秋になるとまたエビ撒き釣りの季節に突入だ。
エビ撒き仕掛け
- 竿(ロッド)
- 磯竿 1~1.5号 5.3m
- ダイワ(DAIWA) 波濤 1.5-53
- ダイワ(DAIWA) 波濤 1.25-53
- リール
- スピニングリール 2000番~2500番
大物が出るならば番手を上げる - ダイワ 13プレイソ 2500LBD
- 道糸
- ナイロン 3号
- ウキ
- 誘導ウキ仕掛け
1号程度のオモリに見合う棒ウキ - オモリ
- 1号程度の中通しオモリかタル付オモリ
- ハリス
- フロロ 2号
真ん中辺りにジンタン2号のオモリ - ハリ
- 活きエビ専用バリ 8~9号
チヌバリなら2~3号程度 - エサ
- ツケエサ : シラサエビ
マキエサ : シラサエビ
時合いとポイント
朝バネ・夕バネと言葉があるくらい朝夕まずめが狙い時。
とかく朝まずめの朝バネ釣りには人気がある。
まずめ狙いの短時間のハネ・スズキのエビ撒き釣り。エビ撒き釣りは場所をコロコロ変えることの出来ない釣り。せっかく高価なマキエが効いてる場所を捨てるわけにはいかない。ポイント選びも釣果を上げるには重要な要素だろう。
このハネやスズキは、夕方から夜になると工場などの灯りに寄せられる小魚を狙って湾内の浅場に入ってきて朝になるとへ帰って行くらしい。狙いは小魚の住みやすい河口付近の堤防や沖波止やテトラ帯。都会の海岸は河川あり工場ありの絶好のポイント。
また、このハネやスズキは深場と浅場とを行き来する回遊魚。回って来てるかが重要だ。釣具屋などで情報収集も必要だろう。
潮通りのあるところがいいとされるハネやスズキだが、入り込んだ貯木場なども餌場としては絶好の場所だから入ってきてる。そういった場所も見逃しはいけない。
気軽に出かけることが出来るのも“ハネ・スズキ釣り人気”の要素だろう。
釣り方
釣り場付いたら仕掛けの準備の前から準備中もマキエをすること。これはコマセ釣りの鉄則だろう。シラサエビを5~10匹ほど手で軽く握るか柄杓で振って気絶させてから撒こう。流れを見極め流れの上へマキエをし、釣座の前で効くように打つことが重要だ。これを何度か繰り返しているとポイントを作ることになるし、釣り始めてからマキエをするよりマキエの効き目が出るのが早い。
仕掛けを流し始めたら誘いをかける事も忘れずに。ひと流しごとにサシエサは交換 マキエは打つ ことをオススメする。
2~3ヒロのタナならコマセは上撒きでいいが、それより深くなるなら底撒きカゴを使ってダイレクトにマキエを効かせよう。
とにかく元気なエビが釣果を左右すると言っても過言ではないほど、ハネ・スズキのエビ撒き釣りは活きエビ次第で変わってくる。
タナの基本は2ヒロほど。日のよっても変わってくるタナだが2ヒロから攻めればいいだろう。あとはアタリを見て変えていけばいい。周りを見渡しタナを聞いてみるのもいいだろう。周りが釣れだしたら時合いだ。その時に自分にアタリが無ければタナが合ってないってこと。
マキエの量
ハネ・スズキはメバルと違いマキエは多めに持っていくほうがいい。メバルやチヌが1時間に1杯ならハネ・スズキは1時間に2杯。
もちろんマキエの量を減らせば節約も出来るが、回ってきた時にバンバン撒ける量を持っていないと釘付けにすることが出来ない。ここ一番に沢山撒いたほうが釣果にもつながるだろう。
時合いの時は食ってるエビを吐き出してまで、また新たに食ってくるとも言われてる大食い野郎だ。
1杯400円としたら1時間800円、500円なら時間給1,000円だが、目をつぶって我慢しよう。
アタリとアワセ
水温のまだ低い4月などのアタリはまだ渋い。ウキを少し抑える程度で止まるなら少し聞いてみる。そうすることで一気に消し込んでくる場合があるので、その時は消し込んですぐに合わせるのでなく2~3秒まって合わせよう。
水温が上がりだすと、チョンチョンと前アタリのあとウキが消し込む本アタリが出る。前アタリ無しで本アタリが出る時もある。そんな時も“イチ・ニイ・サン・ダーッ!”で合わせるとガッチリ針掛りするだろう。
また、“スズキクラス”になるとアタリは小さく“ウキの流れが少しおかしい程度”の時もある。他の魚でも言えることで大型ほど当たりは小さい。ウキの動きがおかしい時は“聞いてみる”ことが大切だ。
取り込み
取り込みに関しては絶対にラインを緩めないこと、竿を立てて引きに対応すること。これはどんな魚も同じだ。
ハネ・スズキは回遊魚だから根に潜ることはない。ただ、セイゴクラスなら比較的簡単に取り込めてもサイズが上がると泳ぐ早さも魚自体の大きさも違いやり取りは大変だろう。竿で耐え切れないと感じれば足場がよければ自分も横に走るかラインを出してやればいい。
相手が十分に弱れば頭から玉網に取り込もう。
スズキは出世魚
スズキは成長魚で、大きさによって呼び名が異なってくる。
また、地方によってもその呼び名は異なり、関西では、1~2年魚(全長20~30cm)までをセイゴ。その後3年魚以降を、40~60cmをハネ・フッコ、60cm(4~5年魚)以上の成熟魚をスズキと呼ぶ。
関東では、セイゴ→フッコ→スズキと、関西のセイゴがフッコに、東海では、60cm程度までをまとめてセイゴ、それ以上の成熟魚をマダカと呼ぶようだ。
スズキのエラ荒い
【スズキのエラ荒い】と言われる海面をジャンプする行為があるが、あれでハリス切れをおこしてしまう。ハリスを切ろうと思ってジャンプしてるわけでなく、飲み込んだものを吐き出すために行っているらしい。
硬い竿をで強引にやり取りしようとするとジャンプし、柔らかい竿だと比較的おとなしいそうだ。
ジャンプした結果、体の硬い部分にハリスが引っかかり切れてしまう。
とかくエラの下にある“カマ”という部分は硬く鋭い。