チヌ(クロダイ)のダンゴ釣り(紀州釣り)
ダンゴ釣り(紀州釣り)は、チヌ(クロダイ)を釣るのに最良の方法と言われている。
チヌは底を釣れ!とよく言われるが、特にエサ取りの多い夏場は、チヌ(クロダイ)のポイントまでサシエサが届くまでに取られてしまう。
コマセでチヌ(クロダイ)を上層に浮かすことも出来るが、もともと底に近いところにいる魚だし、底に集めて底に居つかせるほうが手っ取り早い。
ダンゴ釣りは、サシエサをダンゴに包んでるため、着底するまでサシエサを取られる心配もない。
また、ダンゴが沈む途中の出る煙幕が集魚効果となり、同じポイントばかりを攻めることで底に溜まったダンゴがコマセの役割をし数釣りへの道が開けるのだ!
そのへんのチヌがドンドンと集まってくるのよ...ドンドンと \(^o^)/
ダンゴ釣り基本仕掛け
竿やリール、仕掛けなどは基本的にウキフカセ釣りと同じでいいだろう。
大きな違いとして、ポイントに仕掛けを投げるのは竿を使わず手でダンゴを投げる。その時の穂先にラインが絡まってないか注意して見ること。でないと穂先を折ってしまう。
出来ればインターラインロッドのほうがいいだろう。
- 竿
- 磯竿 1.0号~1.5号程度
インターラインロッドでトラブル軽減! - ダイワ(DAIWA) インプレッサ 1-53
- リール
- スピニングリール 2000番~2500番
- シマノ(SHIMANO) 16ラリッサ 2500DHG
- 道糸
- 2号~3号
- ウキ
- 誘導ウキ仕掛け
棒ウキか円錐ウキかは好みだろう。 - ハリス
- フロロの1号~1.5号
- ハリ
- チヌ針 2号~4号
- ツケエサ
- オキアミ・ボケ・コーン・活きエビなど
アタリはダンゴが割れた瞬間が多いようだ。ダンゴが割れて仕掛けが流れてダンゴからある程度離れたら回収して再度同じポイントに投入しよう。大物は陰からこっそりと狙ってると考えれば流したくなる気持ちにもなるのだが
基本は底を取ること
ダンゴ釣りに適したフィールドはテトラからでもケーソンからでも海底がフラットで所々沈み根(隠れ家になるようなもの)があるようなところがいい。
そしてダンゴ釣りの基本は1にも2にも底を取ること。
① 浮き下が短いためダンゴが割れてウキが上昇するとダンゴからエサが離れすぎる。
② ダンゴが割れてエサが少しだけ浮く状態がベスト!
③ 水深より浮き下を余分に取ってるため、団子が割れてもエサは浮かずに地を這う状態(はわせ釣り)
釣り座に着いたら狙う場所を決めて時間をかけて底を取ろう。底を取る時は、底取り用のオモリではなくダンゴを付けて投げる。そうすることでコマセを撒いてることにもなってポイントを作っていることになる。
ハワセたほうがいいの?
ダンゴ釣りのウキ下の基本としてダンゴが割る前はウキのトップが少し沈んでる程度。ダンゴが割れるとその分だけウキが浮いてサシ餌が引っ張られ、海底より少しサシエが浮く程度と思ってましたが、“ハワセ”という言葉を最近は良く聞く。
これはダンゴから飛び出たサシ餌が浮くのではなく海底を這うこと。
そのメリットは?
それは【エサ取り対策】と【スレたチヌ対策】
エサ取り対策
エサ取りの魚たちとチヌでは捕食の方法が違うとされている。チヌは海底のエサも口にするがエサ取りはあまり口にしないそうだ。
スレたチヌ対策
チヌの学習能力からダンゴから飛び出したサシ餌を口にしなくなってるようで、海底にあるエサ、それも長めのウキ下の影響でウキの動き(流れなど)の影響を受けずに安定したサシ餌のほうが食いやすいとの考えらしい。
釣果を左右するダンゴ作り
ダンゴの基本として【割れずに投げれること】【着底後に割れること】、それと【魚を集めること】だ。
ダンゴの作り方
米ヌカ、砂(なるべく細かい砂)、チヌパワーなど配合エサ、荒びきサナギやアミエビを混ぜて作りますが、釣り餌メーカーからダンゴ専用の配合エサが出てるので少しの海水(もしくはアミエビの水分)で出来きる。
ただダンゴ釣りにハマると市販ダンゴでは物足りなくなり、オリジナル・ダンゴの研究に走ってしまうようだ!
硬さの調整
ダンゴの硬さの調整方法のひとつとして握り回数で調整するようだ。例えば10回握ったら着底後15秒で割れるとか、20秒後に割りたかったら、もう少し握り回数を増やすとか...
このダンゴ釣り、ただダンゴを丸めて“ポイッ”と投げてるだけではないのだ。
サシエサ
オキアミをメインにボケやコーンや活きエビ(シラサなど)などをローテーションで使い、その日のアタリエサを見つけるのも方法だ。