タチウオ仕掛けとエサ付け

秋の人気釣り物のひとつ、タチウオ!市販仕掛けも多数販売されています。

この市販仕掛け、大きく4つに分かれます。

  1. 垂直仕掛け
  2. 水平仕掛け
  3. つらぬき仕掛け
  4. ④ ナイロン仕掛け

④ナイロン仕掛けは割愛し、①~③のワイヤー仕掛けの特徴をみてみよう!

タチウオ釣りのエサの定番 “キビナゴ”!仕掛けごとのキビナゴの付け方は?


垂直仕掛け

垂直仕掛けは他の釣りと同じくエサは下に垂れ下がる。

フッキングを良くするために2本バリ仕掛けが一般的です。


キビナゴの付け方

垂直仕掛け

一般的な2本バリの場合、上ハリを眼とエラの間の固いところに刺し、下バリを尾に刺します。

下バリは ① のようにダイレクトに尾の付近に刺すか、② のように一度眼を通して1~2回巻いてから尾の付近に刺します。

③ は1本バリ仕掛けで、眼を通して1~2回巻いてから尾の付近に刺します。

ハリスを巻きつけるのはエサ持ちを良くするため、ハリの数はフッキングを良くするためです。ダブルフックやトリプルフック仕様などもあります。

巻きつけるか巻きつけないか?1本バリか2本バリか?は好みの問題でしょう。


逆さバージョン

逆さバージョン

タチウオは捕食が下手な魚…飲み込むのが下手なのです。

「だったら飲み込みやすくしてあげよう!」と考えたのが、この逆さバージョンです。

下からくわえてくるタチウオに対して、頭から飲み込ませたらキビナゴのヒレが順目になり飲み込みやすくなるだろうと考えたつけ方です。

アタリはあるけど、ウキが沈んでくれない…合わせきれない…

そんな時に一度試してみてみましょう!


水平仕掛け

水平仕掛けの特徴は、下から見上げるタチウオに対してキビナゴが泳いでるように見せること。腹部を見せてることも理にかなってるようにも思えます。

垂直仕掛けと比較して、遠投時に身切れしやすいことが欠点です。

その対策として3本バリ仕様もあります。

キビナゴの付け方

水平仕掛け

前バリを眼とエラの間の固い部分に、後バリを尾の近辺に…

ハリとハリの間隔は、エサの大きさや付けたときの垂れ方をみて刺す位置を調整しましょう。

また投入時の身切れ防止のために、ハリのフトコロに背骨が掛かるように付けること!


つらぬき仕掛け

つらぬき仕掛けの特徴は、なんといっても手返しのよさ!エサ付けは超カンタンです。

ただ、ハリス(ハリ)がキビナゴのセンターに1本だけなのでエサ持ちは他の仕掛けに比べて悪く、フッキングも劣ります。

キビナゴの付け方

つらぬき仕掛け

仕替えセットに入っているハリス通しに替えバリをセットし、キビナゴの腹部から背に突き刺した後、そのままハリス通しの反対側を仕掛け金具(サルカン等)に付けるだけ!(ガマカツ方式)

替えバリ側が輪っかになっていて、それをスナップサルカンに付けるタイプのメーカーもあります。

ハリはイカリ型になっています。


どの方法にしてもハリの刺し方は身切れしにくいように硬いところに刺すこと。ハリのフトコロに背骨が入るように刺すのがポイントです。


エサの選択

キビナゴ

タチウオ釣りのエサといえば、キビナゴ。

なぜキビナゴ?かといえば、みんなが使ってるから!タチウオシーズンになるとエサ屋に並んでるから!

急な釣行ではエサ屋の冷凍キビナゴが便利なのは間違いないです。


生か?冷凍か?

冷凍キビナゴの利点は釣具屋&エサ屋に売ってるので便利なだけで、それ以外は生キビナゴに軍配が上がるでしょう。

釣行日が決まっていれば前々日あたりにスーパーで購入すればいいでしょう。釣具屋&エサ屋で買うよりも安く済みます。そのまま冷蔵保存でも構いませんが、釣果を上げるひと工夫として塩漬けすることをお勧めします。


塩漬けのメリット

塩漬けすることでキビナゴの水分を吸い取り身を引き締めハリ持ちがよくなります。

また日持ちもよくなるので、釣行がキャンセルになっても次回釣行まで冷凍せずに冷蔵でOKです。冷凍キビナゴは解けた後はボソボソで身持ちが悪い。


色付きキビナゴ

最近は赤・青・黄などの色付きキビナゴも店頭に並んでますが、どの色が釣れるかなんてタチウオに聞かなきゃわからない!

ケミホタルが青だからエサも青色・・・、「リールもケミもハリもエサも赤で揃えるべぇー」って気分の問題でしょう。

「前回も前々回も黄色で釣れたから、今日も黄色で・・・」って、その人の当たり色ってのもあるでしょうから、お好きにどうぞ!

私が思うには、腹の銀色がきれいなノーマルカラーが一番!水中で銀色に輝くモノに反応する魚って多いです。


切り身でもOK!

タチウオのウキ釣りは、キビナゴにこだわらずに切り身でもOKです。

爆釣シーズンの秋はサンマの季節です。食卓用の【サンマの開き、お買い得パック】を余分に買って短冊状に切って塩漬け保存。キビナゴより皮が硬いのでハリ持ちも抜群です。

サバの切り身も使われます。

ポイントは皮の部分を下から見えるようハリに付けること!銀色に輝く小魚を演出しなければなりません。