波止の夜釣り
夏真っ只中の時期、日中の波止での釣りの暑さは只者ではない!
そんな時は夕涼みもかねて夜釣りに出かけるのもいいでしょう。
魚は意外と夜行性。昼間は神経質なチヌなどでも、日が落ちた後の捕食時は警戒心が薄れるらしい。大物(年無し)を釣りたいなら夜釣りが近道かもしれない。
波止釣りでの人気者メバルも夜行性の魚。夜こそ数釣りが期待できるかもしれません。
夜釣りはシンプルに
昼釣り仕掛けで夜釣りは出来ないのか というと、そんなことはない。昼釣り仕掛けでも釣ることは出来る。
ただ、夜釣りの大敵は糸絡みのトラブル!
月灯りか工場の灯りだけが頼りの暗い中での釣り、いろいろと小物を付けた仕掛けだと扱いが慣れていないと絡みやすい。
夜は意外と浅くまで浮いてきてる魚たち。
昼間ならウキ下を深くして釣るためどうしても誘導式の仕掛けになり、カラマン棒やウキ止め糸、シモリ玉やクッションゴムなど色々と付いてるものだが、夜釣りの場合の魚たちは思いもよらぬ所まで浮いてきてる場合もあり、ウキ下を浅くすることで固定ウキ仕掛けが可能になってくる。
固定ウキ仕掛けにすることで、カラマン棒やウキ止め糸、シモリ玉やクッションゴムなどの小物付かないシンプルな仕掛けが可能になり、糸絡みトラブルを防ぐことが出来る。
固定ウキ仕掛けにすることで攻める範囲は減少するが、夜の糸絡みほど嫌なものはない。
気分良く釣りをしたいなら、夜釣りに慣れていない最初の頃は、攻める範囲を犠牲にしてでも固定ウキ仕掛けをオススメします。
夜釣りの前の下見見学
夜釣りに行こう と決めたら、まずは下見をすること。
初めてのところならまだしも昼間に行ってる釣り場だから と思わず、初めての釣り場であろうが昼間に通いなれてる釣り場であろうが、夜の釣り場を見ておくのも大切なことです。
工場の灯りや外灯など、明るさの程度は夜でないとわからない。
また夜の釣り人が何をエサにどんな魚を釣ってるのか 、どのあたりに沈み根や崩れたテトラがあるのか 、よさげなポイントはどこなのか などの下調べにもなります。
昼間は人がたくさん入ってる釣り場でも、夜になると誰もいないようなところなど、夜でないとわからないこともありますので、夜釣りの前の下見見学は行ったほうがいい。
また、危険な場所も明るいときに確認しておきたい項目のひとつ。
下見が行けないなら、当日は明るいうちに釣り場に入って下調べ時間を設けたほうがいい。明るいうちに仕掛けなどもセットして余裕を持って夕まずめを迎えたい。
夜釣りの危険性
夜は暗いのが当たり前。
電気を点ければいいのですが、必要以上に電気を点けることは夜釣りには悪いこととされています。海面に電気を照らすと魚が逃げるから
そう思うと電気を点けずに行動してしまう。
いくら整備された護岸でも真下は海。ケーソンの上やテトラ帯などは危険なものです。
夜釣りは釣り人も少ないし、もし転落しても誰も気づいてくれない。
夜釣りに行くときは、いくら慣れた場所でも一人では行かずに誰かと一緒に行動することが一番です。
また波止釣りの場合、磯釣りと違いフローティングベスト(ライフジャケット)の着用が少ないのも事実。
暑いから
肩がこるから
と言わず、
夜釣りには必ずフローティングベスト(ライフジャケット)を着用しましょう。