メバル
Rockfish
DATA | |
メバル(眼張、鮴、学名:Sebastes inermis)はカサゴ目メバル科に分類される魚。 | |
生息地 | 北海道から九州沿岸の水深3~60m位の岩礁底に生息。 |
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大きさ | 1年で8~10cm、2年で12cm程度、3年で15~16cm、20cmに成長するには6~7年。最大30cmほど。 |
産卵期 | 11月下旬~12月下旬にかけて産卵の為に接岸、浅場で産卵に向けての荒食いを始める。1月中旬~2月中旬にかけて産卵。 |
食性 | 肉食性で、ゴカイなど多毛類、貝類、小型の甲殻類、小魚などを捕食。 |
釣エサ | シラサエビ、ブツエビ、オキアミ、イカナゴ。虫類では、イソメ、ゴカイ、マムシ等。 |
適水温 |
10℃~22℃ 17℃~18℃が理想的。 |
近縁種 | タケノコメバル、ウスメバル、トゴットメバル、クロソイ、アコウダイ |
食味 |
春が旬の淡白な白身魚 味噌汁や煮付け、塩焼き、照り焼き、唐揚げ、刺身など |
釣り方
種類
磯や防波堤で釣れるのは黒メバル、水深のある沖合いの船から釣れるのは赤メバル(または沖メバル)と呼ばれていて、これら体色の違いは環境によるものとされていたのが、学術的にメバルには3種類いることが分かったらしい。
- クロメバル Sebastes ventricosus
- アカメバル Sebastes inermis
- シロメバル Sebastes cheni
方言
ぼっこ、ぼこ、ぼっか、がしら、あらかぶ、かず、がぶ
春告魚 メバル
瀬戸内に春の訪れを告げる春告魚
水温が下がり始める初冬、波止の片隅でエビ箱に腰をすえる。
播磨ではイカナゴの新子が出だす2月の中旬頃からはエサを切り替えて波止へ急ぐ人もいる。
メバルは岩礁底に群れで行動する魚、一旦釣れ出すと同じ場所で続けて釣れることが多いが、一番最初に大きいのが釣れるらしく、最初にその日のサイズが決まってしまうとも言われている。
シーズンになると乗合船に溢れんばかりのメバル釣り師が乗り込んでいく。沖のメバル釣りもいいが、波止でも十分楽しむことは可能だ。
メバルはガシラとは兄弟分のようだが、ガシラと違い視力が良くハリスは可能な限り細いのを使うのがメバル釣り。平均サイズ18~25cmほど、0.6~0.8号ハリスでも標準仕様と言われる。
エサはブツエビやシラサエビの元気なものをチョイスし、細字の専用針にホホ掛けにして狙う。やや受け口の大きめの口、いつも上を向いて落ちてくるエサを待っているのだ。
メバルは臆病者で海が時化ると根に潜って餌を追わなくなる。メバル凪といわれる言葉どおり、凪の日がメバル釣りにて適している。濁りのある日はメバル釣りには絶好日、食い気に火が付けばかなり上まで浮いてくる時もある。繊細で目が良いメバルも潮が濁っているとハリを口にしてしまう。
また、言うまでも無く夜釣りでメバルを狙うのも常套手段のひとつだ。波止の灯りの下に集まってくるメバル。ルアーで狙うのもいいが、やはりメバルには細仕掛けの延べ竿釣りが似合っている。