シロギス

Sillago

DATA
シロギス(白鱚)は、スズキ目・スズキ亜目・キス科 (Sillaginidae) に分類される魚の一種。
生息地 北海道南部以南~九州までの浅い砂底の海に生息。岩礁周りや、河口域へも進入する。
大きさ 1年で体長8cm、2年で13cm、3年で15cm、4年で16cm、5年で18cm。寿命は10年以上。30cmを超える尺ギスは関西では肘タタキと呼ばれる。
産卵期 産卵期は6月~8月。
食性 肉食性でゴカイなど多毛類。
釣エサ ゴカイ類
適水温 18℃~24℃
水温の下がる冬場は水深20~30mの深みに落ちる。
同属種 アオギス
食味 夏が旬の柔らかい白身魚
塩焼き、刺身、天ぷら、フライなど

釣り方


方言

きすご、きす、しらぎす、まぎす、なたぎす、きつご、ほんぎす

地方名に多い「きすご」が本来の呼び名・表記であるらしい。一般に「きす」というのは最後の「ご」を省略したもの。


砂浜の女王…シロギス

砂浜の女王とも呼ばれるシロギス。

透き通るようなパールピンクの魚体からは想像もつかないような明快なアタリが釣り人を魅了する。

春、暖かくなる前から、砂浜ではキャスティングに自信のある投げ釣りファンが大物を狙ってる。

暖かくなるにつれて接岸してくると飛距離を出さずとも連れだしてくる。本格的な夏のキス釣りシーズンの到来だ。

砂浜から投げる釣り人、波止から投げる釣り人、ブルンブルンと小気味よい引き釣りのアタリを楽しむ横では、狙いのポイントを定めて一発大物を置き竿で狙う釣り人もいる。シロギスは群れを成して行動している。この群れをあてることが釣果を左右する。

乗合船から狙う人…マイボートを出す人…
真夏の炎天下、他の釣り物が夏ばてしてる中でも、シロギスの活性は落ちない。砂浜だけでなく、岩礁帯や河口域までもシロギスは入ってくる。

そうなれば女性でも子供でも十分に狙える夏のシロギス。

初冬辺りまではコンスタントに釣れるが、水温の低下とともに深場へと落ちていく。それを追いかけるように落ちギス狙いで投げる人もいる。落ちのキスは越冬前の荒食いに入り釣り人を飽きさせないようだ。

夏のイメージがあるシロギス釣りだが、長期にわたって釣り人を楽しませてくれる。